第11回 別府アルゲリッチ音楽祭

前日記からしばらく空いてしまいましたが―
先日のアルゲリッチ音楽祭についての日記を書きたいと思います。


5月11日(月)から5月24日(日)まで、2週間にわたって行われた"第11回 別府アルゲリッチ音楽祭"が、たくさんの感動と共に終了しました。

大分県出身若手演奏家コンサート

まず、5月11日(月)の音楽祭オープニングの「大分県出身若手演奏家コンサート」に、皆さんの先輩の井上奈緒子さん(大分県立芸術短期大学音楽専攻科 ピアノコース2年在学中)が、ソプラノ独唱の伴奏者として出演。
ヴェルディの「煙突掃除夫」「歌劇 <リゴレット> 第1幕より ジルダのアリア"慕わしい名よ"」を演奏されました。*1
奈緒子ちゃん、オメデトウ!!」

デュオの響演

5月15日(金) 19:00〜 「デュオの響演」がビーコンプラザ(フィルハーモニアホール)でありました。 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)と、いろいろなデュオでの競演はまさしく"響演"の名に相応しく素晴らしいものでした。 とりわけ、アルゲリッチクレーメルのデュオは、両巨匠ならではの息のあった且つ火花の散るごとくと言うような、ぞくぞくさせられる演奏でした。
当日、大阪(現在は千葉)から来県した友人も、初めて目にした音楽祭の迫力あるスリリングな演奏に感動した様子でした。

ラソンコンサート

5月17日(日) 16:00〜 iichikoグランシアタで、約4時間にわたって「マラソンコンサート」が行われました。当日は、福岡から2人の友人も来県しいっしょに聴きました。 "協奏曲と室内楽"と言うテーマから、前半4演奏、45分の大休憩をはさんで後半5演奏がありました。どの演奏も身じろぎ一つできない程の緊張感に満ちた素晴らしい演奏でしたが、やはりなんと言ってもアルゲリッチの指先から奏でられる音の違い― 大胆且つ自由奔放で艶のある音色、響き、ときおり見せる笑顔と共に、それはそれは魅惑に満ちあふれたものでした。
どの演奏会の会場も、大分県民だけにとどまらず、また他県のみならず、他国からの音楽祭ファンの姿や言葉が聞かれ、しばし"時間"を忘れるものでした。

マルタ・アルゲリッチとその仲間たちin日田

5月21日(木) 日田市の"パトリア日田"での県内最後の演奏会、「マルタ・アルゲリッチとその仲間たちin日田」が催されました。 残念ながら聴きに行くことができなかったのですが、鑑賞に行った福岡の友人からの便りには「雨の中、びしょ濡れになりながらも行った甲斐のある素晴らしい演奏だった」と書かれていました。
ちなみに友人は、最終の電車には乗れず、インターネットカフェで一晩過ごしたようです。できれば、音楽祭関係の催し物がある時は、公共交通機関の臨時運転があれば、もっと多くの人が鑑賞の機会を得ることができると思うのですが、難しいものなのでしょうか。


5月24日(日)の、韓国ソウルでのコンサートで閉幕したアルゲリッチ音楽祭ですが、来年(第12回)の公演が今から楽しみでなりません。 私は、音楽祭からいただいた、たくさんの音楽の持つ"力"をバネにして、今年一年頑張ろう!と思う今日この頃です。


アルゲリッチ音楽祭、今年もありがとう!

*1:18:00〜 ビーコンプラザ(国際会議室)